先に答えを
通常は悪いことは起こりません。多くの明細変換サービスは普通の事業者で、一般的なセキュリティを備え、ほとんどのアップロードは処理され、返され、忘れられます。それだけなら、あまり気にしないという答えになるでしょう。
しかし銀行明細は普通のファイルではありません。誰へ、何のために、いつ、いくら払い、いくら残ったかの一覧で、上部には氏名、住所、口座番号があります。一般の人の端末にある文書で、数ページにこれほど個人情報が詰まったものはほとんどありません。しかも表への変換は、ファイルにすでにある文字に対する計算で、サーバーは不要です。考えるべきなのは会社を信頼できるかだけでなく、そもそもなぜアップロードするのかです。
実際に渡す情報
単なる「財務データ」ではありません。具体的には次の情報です。
- 収入とその出所。給与、支払元、金額、変化の有無。
- すべての支払先。買い物先、旅行先、大家や金融機関、薬局、法律家、ジム、学校、動物病院、忘れていた定期購読など、生活の地図になります。金額より支払先が詳しく語ることも多く、その点は過小評価されがちです。
- 残高。詐欺の標的にする価値があるかを判断する相手に、役立つ数値です。
- 口座番号と支店コード。通常、各ページのヘッダーにあります。
- ほかの人の情報。その人は送信に同意していないかもしれません。会計や記帳の仕事なら顧客の情報で、職業団体が保管先に規則を設ける理由にもなります。
この組み合わせは、期限切れにも再設定もできないため、攻撃者にはパスワードより価値がある場合があります。
丁寧なサービスが実際にすること
怖がらせるだけでは役立たないので、公平に説明します。よく運営されたサービスは、ファイルを処理し、短時間保管して、決めた時間に削除します。そう公表するものもあり、監査を受けるものもあります。
ただし、ファイルが読まれず、コピーされず、保管されなかったことを、利用者が検証できる証拠は提供できません。送信後の処理について知る根拠は方針文書です。非難ではなく、その仕組みの性質です。善意だけでは決まらない点には、次のものがあります。
- 送付先以外にもコピーが存在する場合があります。負荷分散、リクエストログ、エラー追跡、一時フォルダー、バックアップが処理に関わり、主要コピーの削除タイマーがそれらにも適用されるとは限りません。
- 会社は変わることがあります。保管方針は契約とは限りません。買収、新しい所有者、利用条件の変更により、保管している情報の扱いが後から変わった例もあります。
- 別の場所の侵害が明細に及ぶ場合があります。善意だけでなく、更新、従業員、委託先、その先の委託先も信頼することになります。
- 無料にも費用の出所があります。必ずしもデータが対価ではなく、広告や集客のための無料ツールもあります。ただし、どの仕組みかは紹介ページよりプライバシーポリシーで確認します。
判断に役立つ2つの問い
このサイトのほかの作業と同じ確認ですが、明細では特に分かりやすくなります。
作業にサーバーが必要か。明細からCSVへの変換には必要ありません。文字はPDFにあり、列を見つけるのは文字の位置の計算、行を検算するのは残高の計算です。実行すべきモデル、必要なライセンス、手元にない機器はありません。ブラウザーでもすべてでき、この変換ツールはその方法です。
違いを確認できるか。約10秒で、説明を信じずに確認できます。ページを開き、接続を切ってから明細を変換します。サーバーが必要なら止まり、端末で動くならそのまま処理できます。ブラウザーの開発者ツールのネットワークタブでも、ファイルが送られるかを確認できます。
見落としがちな選択肢
変換前に、銀行がすでに用意していないか確認してください。多くのオンライン銀行は、明細一覧から少し操作して期間を選ぶと、CSV、OFX、QIFを書き出せます。PDFから推測する必要がないので、どんな変換より正確で、データが元から持っている2者の外へ出ない方法です。
それでもPDFを変換するのは、書き出しが直近の数か月だけ、口座が閉鎖済み、ほかの人から添付で届いた、といった場合です。それらは妥当な理由ですが、まず直接の書き出しを確認してください。
アップロードする場合
スキャンされた明細にはOCRが必要で、処理がより重くなるなど、ほかに方法がない場合もあります。送るなら次を確認します。
- 不要な情報を隠す。口座番号や住所は、変換の目的には通常必要ありません。
- 見出しではなく保管期間を読む。「プライバシーを重視します」は保管方針ではなく、「1時間後に削除します」は具体的な方針です。
- 料金を払うサービスを優先します。有料なら慎重という意味ではなく、事業の収入源が分かるためです。
- 変換後の正しさを確認します。送信の有無にかかわらず必要です。取引ごとの残高があるなら、各行の残高は直前の残高にその行の金額を足したものになります。1桁を読み違えても表は整って見えます。比較できた残高の外側の金額は別に確認し、合計の一致でも相殺する誤りは見逃します。銀行明細CSVの確認では、計算の例、見逃す誤り、日付や摘要の確認方法も説明しています。
覚えておきたいこと
「今まで悪いことが起きていない」は過去の説明で、その仕組みの安全性ではありません。重い計算や相手だけが持つ機能など、本当にサーバーが必要な場合は、内容を理解して送信の代償を選べます。しかし、明細を表に変えることはその場合ではありません。ブラウザーに収まる計算で、アップロードが追加するのは、他人のディスク上にある口座履歴のコピーです。