# 他人のスマホでもきちんと読み取れるQRコードの作り方

QRコードを作るのは一瞬です。ただし、濡れたメニューの上でも、バス停でも、暗がりで腕を伸ばして持ったスマホでも動くものを作るには、4つの判断が要ります。しかもその4つはすべて、何かを印刷する前に下されます。ここでは、それぞれが何をするのかを説明します。

[QRコード・バーコード作成ツールを開く](https://abox.tools/ja/qr-barcode/): 打ち込めば、そのままコードになります。作るために何かを送ることはありません。

最終更新 2026年10月12日

## 短い答え

[QRコード・バーコード作成ツール](https://abox.tools/ja/qr-barcode/)を開いてリンクを貼り、誤り訂正レベルを**M**、余白を**4**のままにして、SVGをダウンロードします。少なくとも2センチ角で、つや消しのものに、明るい地に暗い図形で印刷してください。そのうえで、千枚注文する前に、印刷したものを自分のではないスマホで読ませてみてください。

これで、ほぼすべての場合をカバーできます。このページの残りは、そうでない場合にどうするかです。手で触られても持ちこたえねばならないコード、ロゴの載ったコード、小さなものに載るコード、そして1年後にようやく判明する形で間違えやすい、たったひとつの判断について。

## QRコードの中に実際入っているもの

文字列です。それで全部です。QRコードを読み取るとは、スマホに1つのテキストを渡すことです。それ以外のすべて、つまりページを開く、ネットワークに参加する、連絡先の保存を提案するといった動きは、スマホがそのテキストの形を認識して、それに基づいて動くことを申し出ているだけです。

ですから「Wi-FiのQRコード」というコードの種類は存在しません。あるのは`WIFI:T:WPA;S:My Network;P:the password;;`を抱えたQRコードで、この10年に作られたどのスマホも、それを読む方法を知っています。生成ツールができあがった文字列を見せるのは、まさにこの理由です。コードが期待どおりに動かないとき、見る価値があるのは、その文字列だけだからです。

これは同時に、QRコードが印刷後には変えられず、外部へ連絡できず、期限切れにもならないことを意味します。誰かが自分のサーバーへのリンクを中に入れていない限りは。それについては、このページの最後の節で扱います。

![できあがったQRコードと、その下の情報。シンボル体系、バージョン、誤り訂正レベル、収まっている文字数。](https://abox.tools/screens/make-a-qr-code/result.webp)

コードの中身を、この記事が使う言葉で示したものです。バージョンは内容とともに大きくなり、だからこそ下の二つの設定が効いてきます。

## 判断その1。誤り訂正レベル

QRコードはデータと並んで検査用の符号語を抱えており、読み手が見えなかった部分を組み立て直せるように計算されています。角がちぎれたコードでも読めるのは、そのためです。その符号語がどれだけあるかがレベルで、4つあります。

- **L** — 全コードワードの約7%。
- **M**。約15%です。
- **Q**。約25%です。
- **H**。約30%です。

[DENSOは全コードワードに対する割合として定義しています](https://www.qrcode.com/en/about/error_correction.html)。任意のモジュールや画像の面積ではありません。検出用のパターンが損傷すると、データ訂正の前に読み取りが失敗することがあります。訂正能力を上げると必要な領域も増え、同じ内容でもより密な、または大きなシンボルになります。

**L**は画面向けです。スライドの中、メールの中、ウェブページの中のコード。それを傷めるものはありませんし、モジュールが増えるほど、遠くからは読みにくくなります。

**M**は既定であり、たいていの印刷物にとって正しい答えです。多少は手で触られる紙、チラシ、名刺です。

**QとH**は、乱暴に扱われるコードのためのものです。毎日拭かれるメニュー、作業場の機械に貼ったシール、木箱のラベル、直射日光の当たる窓の中のコード。Hはまた、真ん中にロゴを置くことを可能にするものでもあります。下記を参照してください。

![QRのオプション。誤り訂正レベルのメニューが中に設定され、余白は4モジュール。](https://abox.tools/screens/make-a-qr-code/options.webp)

どちらも、折り目・ロゴ・粗い印刷といった現実の世界でコードが生き延びるための設定で、どちらも描く前に決まります。

## 判断その2。余白は、コードの一部です

QRコードの周りの白い部分は、詰め物ではありませんし、デザイン上の選択でもありません。読み手はそれを使って、シンボルの終わりを見つけます。仕様は四方に4モジュール分の静かな空白を求めますし、縁ぎりぎりまで切り詰められたコードは、印刷したコードが失敗する理由としていちばん多いものです。

これははっきり言っておく価値があります。切り詰めるのが、あまりに自然な行為だからです。周りに白が多すぎるように見えるので、レイアウトの中で切り取られたり、正方形のすぐ際まで色の付いた面の上に置かれたり、写真の上に置かれたりします。そのどれもが、読み手が使おうとしていた境界を取り除いています。

余白込みでコードが大きすぎるように見えるなら、コードを小さくしてください。余白を外さないでください。

## 判断その3。どれくらいの大きさで印刷するか

現実との接触に耐えてきた経験則は**10分の1**です。コードの幅は、読み取られる距離の10分の1ほど必要になります。

- 30cmから読む名刺やメニューなら、2cm角ほど。
- 2メートルから読むポスターなら、20cmほど。
- 5メートルから読むバス停や店の窓なら、50cmほど。

2センチは目標ではなく、下限です。1.5cmを下回ると、印刷がどれだけ良くても、ふつうのスマホは苦戦し始めます。個々のモジュールが、そのカメラの1ピクセルの大きさに近づくからです。

文字が少なければモジュールが少なくなり、決まった印刷サイズで遠くから読めるコードになります。追跡用のパラメータが100文字付いたURLではなく、`example.com/x`にコードを向ける、良い理由です。

そして**SVG**から印刷してください。QRコードは縁でできていますし、PNGにはそれを作るためのピクセル数が固定されています。拡大すればどの縁もぼやけますが、それこそがスキャナーの苦手とするものです。SVGは正方形を指示として持っているので、名刺でも屋外広告でもくっきり出てきます。

## 色、コントラスト、そして2つの間違い

読み手は暗いモジュールと明るいモジュールの差を測るので、コントラストがすべてです。よく起きる間違いが2つあります。

**暗い背景に明るいコード。**目を引きますし、かなり多くの読み取り機はそれを完全に拒みます。明るい地に暗い図形を探しており、反転を試さないからです。試すものもあります。お客さんのがどちらなのかは、こちらにはわかりません。

**差が足りません。**白地に中間の灰色や、同じくらいの重さのブランドカラー2色は、画面上では問題なく測れても、インクのにじみとスマホの自動露出が絡んだ紙の上では失敗します。コードに色を付けるなら、暗いほうは本当に暗く保ってください。

照明の下で読まれるものには、つや消しがつや有りに勝ちますし、そのどちらも写真の上に印刷するのに勝ちます。透過の背景は、色の付いた面にコードを置くのに役立ちます。ただし、実際に後ろに来るものを確かめてください。暗い面の上の透過のコードは、上のひとつ目の間違いに手順が増えただけのものです。

## 真ん中のロゴ

小さなロゴを入れられる場合はありますが、安全な面積の割合は保証できません。DENSOが示すHレベルの約30%は、任意のマスではなく全コードワードに対する復元率です。位置検出と位置合わせのパターンを隠さず、Hを使い、完成した印刷物を複数のスマートフォンで試してください。[DENSOの誤り訂正の説明](https://www.qrcode.com/en/about/error_correction.html)で基準を確認できます。

Hを選び、ロゴは小さくしてください。安全な面積比率の保証はありません。配置、バージョン、損傷の分布、印刷品質によって変わります。位置検出と位置合わせのパターンを隠さず、印刷見本で安定して読めるか確認してください。

そのうえで、実際のスマホで試してください。ロゴはコードを「必ず動く」から「これだけの余裕があれば動く」へ移します。そして余裕がどれだけ残っているのかを知る方法は、試すことだけです。

## 人が後悔する判断。静的か「ダイナミック」か

QRコードの生成サイトを検索すると、結果の多くはアカウントを作らせようとします。*ダイナミック*なコードを売っているからです。ダイナミックなコードは、あなたのリンクを含んでいません。生成元自身のサーバーへの短縮リンクを含んでいて、そこから本来の行き先へ転送されます。

それによって得られるものは本物です。印刷後でもコードの行き先を変えられますし、読み取りのたびに数が数えられます。6桁の枚数を刷る施策なら、金を払う価値があります。

失うものもまた本物ですし、あとではなく先に知っておく価値があります。

- **向こうが動かなくなれば、コードも動かなくなります。**サービスが終了したり、ドメインが失効したり、無料枠が終わったりすれば、印刷したコードはすべて死にます。しかもその頃には、それらは1万枚のメニューの上にあります。
- **読み取りのたびのデータは、他人のものです。**その転送は、コードを読み取った全員のIPアドレス、時刻、端末を見ています。
- **リンクは向こうのもので、こちらのものではありません。**読み取った人は、見慣れないドメインが一瞬よぎるのを目にします。まさに、人々が疑うようにと言われているものです。

中間の道は無料です。*自分のドメイン*の短いURLを静的なQRコードにして、その転送を自分で行ってください。行き先を変える能力も、解析も手元に残りますし、コードのどの部分も、会ったこともない会社が来年もまだ存在していることに依存しません。

[ここの生成ツール](https://abox.tools/ja/qr-barcode/)は静的なコードしか作りませんし、作るアカウントもありません。打ち込んだものが、そのままコードの中身です。

## 千枚印刷する前に

コードを読み取ってください。画面の上のものではなく、印刷した試し刷りを、それが置かれる場所で、それを作ったのとは別のスマホでです。1分で済みますし、このページが扱ってきた問題のまるごとひとつのまとまりを捕まえられます。レイアウトが食べてしまった余白、`https://`の抜けたリンク、紙の上では違って測れた色、机の上では動くが壁の上では動かない大きさで印刷されたコード。

そして、読み取ったあとに何が起きるのかも確かめてください。スマホでは読めないページを開くコードは、読み取れたとしても失敗したコードです。

## これには何もアップロードする必要がありません

QRコードとは、文字列に対する計算です。送るファイルもありませんし、ブラウザにできないことでサーバーにできることもありません。だから[ここの道具](https://abox.tools/ja/qr-barcode/)は、そのすべてを手元の端末で行い、通信を切ったままでも動きます。

これは聞こえる以上に効いてきます。人がQRコードに何を入れるのかを考えてみてください。Wi-Fiの形式のいちばん多い用途は、ネットワークの本物のパスワードを、ウェブページに打ち込むことです。そのページに、それを送る先があったのかどうかは、知っておく価値があります。
