# 動画を別の形に切り抜く方法

切り抜きは映像の形を変えるので、新しいフレームを書くことになります。避ける方法はありませんし、避けられると謳う道具は別のことをしています。ここでは、その代償が何であり、どう使えばうまく払えるのかを説明します。

[動画トリミングツールを開く](https://abox.tools/ja/crop-video/): 肝心なところだけを残します。

最終更新 2026年8月26日

## 短い答え

[動画トリミングツール](https://abox.tools/ja/crop-video/)を開いて映像を入れ、残したいところに枠をドラッグしてください。形を指定されているなら、それに固定します。あとは書き出すだけです。出てくる映像は入れたものとまったく同じ長さで、タイミングも音声もそのままです。

長さのカットと違い、こちらは新しいフレームを書かなければなりません。特定の道具の欠点ではなく、切り抜きとはそういうものです。このページの残りは、その代償が何であり、どうすれば小さく抑えられるかという話です。

## 切り抜きがエンコードし直しを避けられない理由

長さのカットはフレームを丸ごと残すので、よくできたカットツールはそれを手つかずで移し、デコードはまったく行いません。切り抜きは各フレームの一部を残します。そしてフレームの一部とは、別の絵です。別の絵を、ピクセルを書き直さずに保存する方法はありません。

狭い例外があり、誰かがそれを主張したときに見分けられるよう、知っておく価値があります。映像はブロック単位でエンコードされているので、切り抜きが四辺すべてでちょうどブロックの境界に落ちれば、原理的にはデータの一部を再利用できます。実際にはフレーム自身の寸法も、動きベクトルも、予測も、どのみち書き直さなければならないので、この方式で作られた現実のものはありません。切り抜きはエンコードし直しを意味すると考えてください。

行儀のよい切り抜きツールがするのは、同じ範囲に元のファイルが費やした以上を費やさないことです。切り抜いた領域を元より高いビットレートで書き出しても、ファイルが大きくなるだけです。元が持っていなかった細部を戻すことはできません。

![書き出しのカード。形式のメニュー、品質のつまみ、音を残すスイッチ、そして出力サイズ・残る画角・長さの要約。](https://abox.tools/screens/crop-a-video/export.webp)

映像を再エンコードせざるを得ないからこそ、このカードがあります。要約は、やる前にその代償を言っておくツールの言葉です。

## 実際に求められる形

切り抜きのほとんどは、どこかに必要な縦横比があるから行われます。短い一覧を挙げます。

- **9:16、縦長。**ストーリーズ、リール、ショート、TikTok。ふつうに持ったスマホの全画面です。そもそも動画を切り抜く理由として、いちばん多いものです。
- **1:1、正方形。**いくつかのプラットフォームのフィード投稿です。見る人がスマホをどちら向きに持っていても成立するので、生き残っています。
- **4:5、やや縦長。**一部のフィードが許す最大の形なので、完全な縦動画にせずに、正方形より画面を*多く*占められます。
- **16:9、横長。**動画一般の標準です。これ*に*切り抜くのはたいてい黒帯を取り除くためで、これ*から*切り抜くのは上のどれかにするためです。

目分量でドラッグするのではなく、枠を比率に固定してください。数ピクセルずれるとプラットフォームが切り抜きをさらに切り抜きますし、どこを切るかを相談してはくれません。

![切り抜きのカード。映像の1フレームの中央に正方形の枠が重なり、左・上・幅・高さの数値欄が並んでいます。](https://abox.tools/screens/crop-a-video/box.webp)

枠はドラッグでも入力でも動かせて、数字が残る範囲をそのまま示します。横長の映像から正方形を切り出すのが、いちばん多い注文です。

## 横長の映像を縦にする

よくある場合の中でいちばん難しいのがこれです。切り抜きは解決ではなく妥協である、とはっきりさせておく価値があります。

16:9の動画を9:16に切り抜くと、映像の幅の約32%が残ります。両側にあるものは消えます。そして横位置で撮った映像では、たいてい両側にこそ文脈があります。2人が画面の左右の端で話しているなら、どんな切り抜きも両方を残せません。

映像を一度通して見て、被写体が大半の時間どこにいるのかを考えてから、切り抜きを決めてください。答えが「動く」なら、静止した切り抜きは間違った道具で、必要なのは切り抜き位置を時間とともに動かせる編集ソフトです。答えが「だいたい中央」なら、中央で切り抜けば十分ですし、10秒で済みます。

覚えておく価値のある別案もあります。多くのプラットフォームは横長の動画を受け付け、自分でレターボックスにします。切り抜きは全画面にしたいときのためのものであって、動画を受け付けてもらうためのものではありません。

## 幅と高さが2ずつ動く理由

切り抜きの枠が奇数を受け付けないことに気づいたなら、意地悪をしているのはインターフェースではなく、コーデックのほうです。

MP4の中身であるコーデックH.264は、色を横にも縦にも半分の解像度で保存します。目は明るさの細部に比べて、色の細部にずっと鈍感だからです。つまり映像は2ピクセル単位で扱われており、一辺が奇数ピクセルのフレームを記述する方法がありません。

道具はこれを、指定したあとで切り抜きを丸めることで処理します。何も言わずに枠を1ピクセル動かすわけです。あるいは、そもそも偶数しか出さないようにします。ここで起きているのは後者です。

## 音声に起きること

MP4の経路では何も起きません。切り抜きは映像を変えるもので、音声に触れる理由がないので、音声は一度もデコードせずにサンプル単位で複製します。ファイルの中にあったものと1バイトも違いません。

下に述べる録画による代替経路では、音は再生から取り込んでエンコードし直すので、少しだけ音質を費やします。どちらの場合も、音声を丸ごと外すチェックボックスがあります。どのみち消音で再生される場所へ持っていくもので、ファイルをいちばん小さくしたいときには使う価値があります。

## 形式と、かかる時間

**MP4、M4V、MOV**は中身が何であれ直接読みます。H.264、HEVC、AV1、VP9のいずれも、ブラウザがそのコーデックをデコードできる限り扱えます。長さのカットと違い、切り抜きはデコードせざるを得ないので、あちらでは効かなかった形で、ここではコーデックが効いてきます。

**それ以外でブラウザが再生できるもの**、いちばん多いのはWebMですが、これは再生しながら録画する方法で切り抜きます。動きますが、映像の長さと同じだけ時間がかかります。

**AVI、WMV、FLV、そして大半のMKV**はブラウザが読むことも再生することもできないので、途中で失敗するのではなく、メッセージを出して断ります。

長い映像の切り抜きには、相応の時間がかかると考えてください。すべてのフレームをデコードし、エンコードし直しているからです。ツールに組み込まれた制限はなく、ファイルは丸ごと読み込むのではなく、数メガバイトずつ辿ります。現実的な上限は、ダウンロード前にメモリ上で組み立てる完成後の動画です。

## ほかの作業より先に切り抜く

映像に長さのカットと切り抜きの両方が必要なら、先にカットしてください。カットは無料ですし、削った1秒はどれも、誰もエンコードし直さずに済む1秒です。それから、短くなった映像を一度だけ切り抜きます。

逆にやると、これから捨てる映像を切り抜くことになり、何の見返りもなく時間と画質を費やします。[動画カットツール](https://abox.tools/ja/trim-video/)が隣にありますし、その段階になぜ何の代償も要らないのかは[そのガイド](https://abox.tools/ja/guides/trim-a-video/)が説明しています。

もっと一般的に言えば、非可逆の段階はどれも積み重なります。元の映像を1回切り抜けば1世代です。ダウンロードしたものを書き出し、カットし、切り抜けば4世代であり、見た目にもそう出ます。

## これにアップロードが要らない理由

ブラウザの中での動画のデコードとエンコードし直しは、新しく、そして現実のものです。WebCodecsは、スマホが動画を録るのに使っているのと同じハードウェアエンコーダーを見せてくれますし、速いのも同じ理由です。処理は、すでにそのファイルを持っている機械の上で起きます。数ギガバイトの動画については、それが唯一筋の通った配置でもあります。アップロードして結果をダウンロードするほうが、エンコードそのものより時間がかかるからです。

ここの道具にはネットワーク機能が一切なく、ページの`Content-Security-Policy`には接続してよいアドレスがすべて挙がっていますが、そのどれも当サイトのものではありません。言われるより確かめたい方は、回線を抜いてから切り抜いてみてください。

[オンライン変換サイトにファイルをアップロードしても安全ですか？](https://abox.tools/ja/guides/is-it-safe-to-upload-files/)には、どの道具にも試せる確認方法がさらに3つ載っています。
